PA

2012/05/10

2010年7月にワイヤレスマイクについてのパブコメに投稿した内容

A型ラジオマイクの引越し先がやっと明らかになったわけですが、概ね自分が思っていたのと同じ結果になったので記念に投稿しておきます。

以下は2年ほど前に「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数確保等に関する再意見募集」と称するパブコメに自分が投稿した内容です。総務省の該当ページの63番で読めますがZipで固めてあるという謎仕様で誰も読まないと思うのでここに置いておきます。

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・ホワイトスペースの有効活用について
 ・現在770-806MHzのFPU帯において運用されているA型特定ラジオマイクは、今後、地上波UHF放送の未使用帯域、いわゆるホワイトスペースに移行することが可能であると考える。

・欧米におけるワイヤレスマイクのTV帯域での運用実績
 米国、及び欧州の多くの地域では古くよりTV放送帯域の未使用チャンネルを利用して業務用ワイヤレスマイクを安定運用しており、長年の実績がある。

・ワイヤレスマイクは小出力
 ワイヤレスマイクは出力が比較的小さく、日本では10mW、欧米でも50-100mW以下である。TV放送の受信に与える影響範囲は比較的小さく、慎重な運用により干渉を避けることが十分に可能であると考える。

・特定ラジオマイクに限定することで安全な運用が可能
 ホワイトスペースにおいて運用するワイヤレスマイクを、A型特定ラジオマイクと同様の扱いとすることを提唱する。特定ラジオマイクのユーザーには放送との干渉防止に配慮しつ安全な運用を図る高い意識が期待できる。

・特定ラジオマイクの20年の運用ノウハウを活用し干渉回避
 ホワイトスペースにおいても、特定ラジオマイク利用者連盟による運用調整を行うことで、現在と同様に安全な運用が可能と考える。地域ごとの利用可能チャンネルの情報提供を同連盟がおこなうことも可能だろう。


・将来のホワイトスペース・デバイスとの共存のために
 特定ラジオマイク利用者連盟の運用調整システムは、既に20年の実績のある「ロケーションデータベース」である。
 これをさらに高度化、自動化し、今後ホワイトスペースへの導入が予想されるワイヤレスブロードバンド・デバイスのロケーションデータベースと連動させることにも可能と考える。

・ワイヤレスマイクにも国際協調を
 海外からの来日公演を実施するような著名な音楽家にとって、ワイヤレスマイクは楽器と同様であり、別機種への代替えは困難である。仮に、日本だけが諸外国とかけ離れた帯域(例えばGHz帯)へ移行すると、日本の限られた市場規模では開発コストが高くつき、需要に合致した製品が供給されない可能性が高い。
 欧米と同じ帯域でワイヤレスマイクを運用すれば、海外製の器機を周波数の簡単なローカライズだけで導入出来る。
 同様の理由から出力についても、欧米と多くの地域と同様に50mWから100mWの出力が認められるべきと考える。

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2010/02/04

M7CLにEtherSound版発表さる&VCMエフェクト対応も

M7CLシリーズにEtherSoundポートを標準搭載したM7CL-48ESが発表されました。

http://www.yamahaproaudio.com/downloads/brochures/mixers/m7clv3_brochure_en.pdf

  • EtherSound ES100ポート搭載
  • コントロール用3rdポート搭載でリングモード時にもPC接続可。
  • ES経由で48chまでInput可能
  • アナログI/Oは Omni InとOmni Outが8chづつ。Omni inはIns inにもアサイン可。
  • MiniYGDIスロット x 3。 ES48入力とスロットI/Oが共存。
  • SB168との組み合わせでディップSWによる簡単設定可能。
  • 大きさはアナログ入力版と同じ。

同時にM7CL Ver3ファームウエアの概要も発表されました。

  • アナログ回路をモデリングしたVCMエフェクトを4種類標準搭載。1176っぽいやつ、160っぽいやつ、EQ、テープ・サチュレータなど。
  • M7CL Editorソフトをいろいろと強化

 Ver2での強化が主にモニター卓としての機能強化だったのに対し、Ver3ではモデリングEffectの搭載によってメイン卓としての魅力が向上しています。
 EtherSoundによるリモートステージボックスとスロットi/oが共存することで、フルデジタPAシステムのコントロールセンターとして十分なi/oが確保されたのもいいですね。
 大きさが変わらないのはちょっと残念ですが、アナログInを削ってどれだけ安くなったかが気になります。

 2005年秋の発表以来4年半、UIは未だに古びず時代の流れによく耐えていると思います。まさにPA業界のワークホースといっていいでしょう。飛行機に例えればC-130でしょうか。

 しかし、競争者が出てこないと本気出さないのは余裕すぎかと。

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2009/10/16

127thAESコンベンション 「ライブサウンドにおける革新」

このあたり の続きです。Bill Hanley氏、1969年のウッド・ストック・フェスのPAシステムについて説明。ミキサーにはEQやエフェクトセンドが装備されていた。システム化されたツアー用アンプラックも氏がもたらした革新である。
そしてまとめに入ります。

・何がライブサウンドにおける最も重要な革新かパネラーが列挙します。

  • マルチケーブル 一同:ありがっとうビル!(武井:まぁ同意。)
  • フライングスピーカー、特にそれを可能にしたCMモーター (割と同意)
  • 半導体式アンプ (それはライブサウンドだけの革新ではないでしょう)
  • ワイヤレスマイク (革新というには普及が緩やかだったのでは?)
  • アンプとスピーカーの出力/耐入力レースによる進化 (それは革新だろうか)

 最後に、DigiDesignの Rob Scovill氏が「ヤマハがデジタルミキサーによって我々の業界の進歩に大きく貢献した」ことを指摘。DigiDesignのデジタルコンソールが既に2500台出荷されていると、宣伝も忘れないのは流石である。

ワークショップ終了。いまいち革新の核心に触れずに終わった気がするが、まぁ、お歴々が伝説の時代を楽しく語り、それを我々後から来たものと共有出来たのでOK。

ちなみに、私が考えるPA技術の最大の革新は、精密なコンプレッションドライバー(トーキー映画のために1920年代登場)と、モジュラー式ラインアレイ (1995年、Lアコースティック社)だと思います。どちらも大人数によい音をそれなりの音量で届けるというPAの本質的なニーズから考案され、その目的 を達したものだからdeath。

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2009/08/28

M7CL Ver.2は素晴らしい。でもちょっと注意。

ユーザーのひとは最後まで読んでくれるといいかも。

7月末あたりにVer.2になったYAMAHA M7CLですが、さらに素晴らしさに磨きがかかって神卓度が増しています。弊社の4台のM7CL48もさっそくアップデートしました。

待望の機能をひととおり見てみましょう。

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2009/01/14

Dolby Lakeの開発継続決定!

Lab.GruppenがDolbyからLAKE関連のリソースを買い取ったとのリリースを発表しました。
http://www.labgruppen.com/index.php/news/news_story/lab.gruppen_acquires_dolby_lake_processor_technology_and_lake_brand/

Lakeブランドの存続と、既存DLPをサポートするソフトウエアの開発継続がうたわれています。

Img_1772

今年聞いたなかで最高のニュースです。
去年の9月に製造中止と聞いて3年分くらい買ったことが懐かしく思い出されます。

画像は去年の12月に最後の発注分が入荷した記念に撮ったものです。
あと、こんなのとか。

Img_1795

遅くなりましたが、2009年もよろしくお願いいたします。

Img_1735

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2008/12/12

プロサウンド誌にHY@横浜アリーナの記事が載りました

プロサウンド誌12月号にHY横浜アリーナ公演のレポートが掲載されました。

Deeparray

サブウーハーをメインシステムの後ろに吊るスタイルをDeep Arrayって呼んでみたりしたのですがどうでしょうか。

サブウーハーとメインアレイのオーバーラップは約1オクターブで、正面軸上での合成を重視した方法を採っています。得られるメリットは、

・近距離の観客席での過剰な低音を防ぐ(吊ってるので)

・パワーアレイ(間口方向の低域のムラ)を少し減らす(指向性がつくので)

・低域の残響削減(指向性がつくので)

・なんかかっこいい

そして、正面投影面積が小さいので最高速も向上します。。。。

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2008/08/03

サンレコ8月号にも載りました

先月号に続いてサウンド&レコーディングマガジン8月号にキリンジ@CCレモンホールが紹介されました。サウンドクラフト Vi6の音質がいいらしい件とか当社オリジナルのHDCD(Horizontal Dispersion Control Device)と呼ばれる水平指向角度調整装置について触れていますのでぜひごらんください。

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2008/06/28

マルチソース・パラレル・ラインアレイのこと

前の記事のコメントへのコメント)

ラインアレイを隣接させて2列仕込むこのやり方をマルチソース・パラレル・ラインアレイといいます。錦糸町あたりでは。

略してMSPL、あるいはパララインです。呼び方は取材を受けたときに決めたのですが、記事ではスルーされています。略し方は今決めました。
高さがとれないときにパワーを稼ぐ奥の手です。
2006年の春にHYのツアーで実施して以来、大規模では2007年3月のELLEGARDEN幕張メッセ(吊りだけど天井が低い)で15本x2列のアレイを組みました。

Img_4024

内側と外側では鳴らしているプログラムが違うので原則として位相の問題はありません。かぶりが多いソースは同一アレイにアサインしたほうがいいようです。
チューニングはごく普通におこなっていますがELLEのときはLF(15")だけは内外で同一ソースとして音源サイズ/波長比を稼いでいます。これ結構重要。

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2008/06/27

サンレコ7月号に載りました

サンレコことサウンド&レコーディング・マガジンのコンサート見聞録にHY@NHKホールが紹介されました。
昨年末に2台導入して絶賛稼働中のデジタルコンソール、Soundcraft Vi6を褒めていたり、ここ2年ほど弊社で静かなブームを呼んでいるマルチソース・パラレル・ラインアレイを地味に紹介していたりしていますので、ぜひごらんください。

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2008/01/30

ヤマハCAネットワークオーディオセミナーで90分ほど喋ります

昨日あたりから開催中のヤマハCAネットワークオーディオセミナーにて、来たる1月31日(およそ明日)16時30分ごろから「EtherSoundでつなぐフルデジタルPAシステム」と題して90分ほど喋ります。
まだ席に余裕があるようなので、興味のあるかたは是非ご来場ください。

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

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