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2005/07/23

ラスト・イグジット読了

オルタナ系セミフィクションノヴェルヴァニシングポイントの作者である故奥山貴宏氏の遺作33歳ガン漂流ラスト・イグジットを読んだ。既にブログウェブサイトに発表されていて既読の文章ばかりだが「LAST EXIT」のタイトルのもとに纏められたそれらは、街に持ち出して移動中や待ち合わせの友として再読するのに丁度よい軽さとボリュームであった。まさに"We all fall toward the light 僕らは皆、光に向かって落ちてゆく"の言葉とおり、死に近づくにつれ紡ぎだす言葉は軽く透明になっていく。前作、32歳ガン漂流エヴォリューションほどの密度は無いが完結編は読まねばならないだろう。映画「Hero」が意外と良かった話にうなづきつつ、エピソード3、見たかったろうになぁ俺は5回半回見たぜなどと脳内で語りつつしみじみと読みました。

さて、間もなく22時から奥山氏を扱ったドキュメンタリー番組が放映される。死を目前にして類まれな仕事を残した氏のツラをとくと拝ませていただくとしよう。ますます人の顔を覚えられなくなった私にもしっかりと記憶しておけるように。

#追記
番組を見終わった。
抑制のきいた良いドキュメンタリーだった。
動く奥山氏は文章どおりのイカした野郎であった。
独り、ヴィデオカメラに向かってVP脱稿祝いのシャンパンを抜く奥山氏の姿が目に焼きついている。

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